TANTO 焼き物の風合いを大切にしたタイル
Tantoとはイタリア語で、多くの、たくさんの、を意味します。このタイルには釉薬(うわぐすり)を一般的な量の何倍も乗せており、そのぽってりとした様子から、Tantoと名付けました。
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Tantoは、まっすぐで、シャープで、クールな印象を持つ、というような、タイルを一般的に表す言葉からはかけ離れたタイルです。釉薬をかける時には1枚1枚に手を添え、独自の手法により1ピースの中に2色をクロスさせます。白とグレー、青とグレーが掛け合わされた部分は、インクジェットで管理された色ではなく、釉と釉が窯の中で交じり合うことにより生まれる色です。まさに焼き物ならではの深みのある色が現れます。この特徴的なチェック柄のタイルには、うわぐすりがかかっている部分とかかっていない部分が共存しています。こうして、1枚1枚に焼き物の味わいをたっぷり詰めこんだタイルが出来上がりました。
四角四面な表情からはできる限り遠ざけたい、との思いから、辺はあえてガタガタとさせています。タイルを手で持って施釉するために生じる辺の欠け、傷などもTantoの製法上の特徴です。
面には小さなへこみをつけています。へこんだ箇所には目地が残りますが、それもこのタイルの風合いの一つです。この個性を生かして、目地の色を変えることにより全体の印象を変えることも出来ます。逆に、へこみ部分の目地を目立たせたくない場合は、TNT-1にはベージュの目地を、TNT-2にはライトグレーの目地をお勧めします。現在のMade in Japanのタイルとして他にはないTantoを、こだわりのインテリアに是非お使いください。