お客様の声:福島市 株式会社アーキトリップ様 築150年の古民家リノベーション
2024年7月に完成された古民家リノベーションにTANTO TNT-2を使っていただきました。
今回は、設計を担当された平岡様にお話を伺いました。
「受け継ぐ暮らし」
◆そもそもタイルを使用されたのはなぜでしょうか?
実は、丸万さんのHPからTANTOに出会い、いつかTANTOを使いたいと思っていたんです。丸万さんはご存じなかったのでしょうが、私たちアーキトリップのHPのJournal 2023年5月号に「建築設計事務所が選ぶタイル!おすすめタイルメーカーをご紹介」という記事の中で丸万さんを紹介しているのです。だから、僕たちは以前からTANTOを知っていて、ずっと使いたいと思っていたんです。
今回、築150年の古民家のリノベーションの仕事を受けることになり、まさにここからTANTOを使うべきだと決めたのです。
撮影 YY(Yoshiki Yokoyama)
今回TANTO以外にもいろいろと候補があったのでしょうか。
いえ、初めからTANTOを使うことに決めていました。リノベーションする民家が築150年と古く、古いものと新しいものがきちんと共存できる素材を使いたかったのです。合掌造りの茅葺屋根や土壁など、あらゆる部分が自然素材で作られている家なので、その自然の力に負けない本物の素材を使いたかったからです。
TANTOは1枚のタイルのなかに、釉薬がかかっていない素地そのままの部分と釉薬がかかっている部分とがあり、特にこの素地の部分はまさに自然そのものであり、今回求めている素材感のあるタイル、本物の素材としてまさにぴったりだと思っています。
◆タイルを使うのはどこにですか。
キッチンです。裏手に山が迫っている地形的な理由でどうしてもじめじめとする感じがして、お施主様がその雰囲気にネガティブな印象をお持ちであったのを、明るくポジティブな雰囲気に変えたいという設計側の思いがありました。それを実現するのに、TANTOの美しいブルーはとても良いと思っています。
自分もサンプルを取り寄せて初めて見たとき、「良かった」と思ったし、お施主様も喜んでくださいました。
撮影 YY(Yoshiki Yokoyama)
◆どのような点が気に入っていますか?
1枚の中の釉薬のかかり方が真四角、四角四面ではないところ。規則正しく色が塗り分けられていない、ランダムさが面白いですね。
新築の建物ではないので、タイルのサイズに合わせて面を作ることができるわけでなく、タイルを張る面の端には切りモノが必要になると思いますが、その部分にこの自然なランダムさがとても合うと思います。
インタビュー後の感想 古田由香里
長い歴史ある家を残したいというお施主様のお気持ちに応えられるように、アーキトリップのお二人がとても気を使って、工夫と努力を重ねておられる様子が伝わってきました。
このような大切な建物の中に、TANTOが選ばれて一緒に歴史を刻んでいくことができるのは、とても光栄で嬉しく思っています。
初めからTANTOを使うことを決めていた、とお聞きした時は嬉しさと驚きで心ときめきました。
ありがとうございました。
撮影 YY(Yoshiki Yokoyama)